みなさま、こんにちは♪
私たち一人一人に与えられた唯一無二の感性を解き放ち、
私が私に生まれて良かったを体験する
ピアノとアレクサンダーテクニック教室Music as a Wholeの井筒良子です。
(こちらの記事、7月に書いていたのですが、挙げられなかったので、ちょっとタイムラグがありますが、挙げておきまーす!)
さて、イギリス夏の音楽の祭典BBCプロムズの第一弾!!
First Night of the Proms 2025に行ってきました♪
プログラムはこちら

Blissというイギリスの20世紀の作曲家のファンファーレから始まり、メンデルスゾーン、シベリウス、
特にシベリウスのヴァイオリンコンチェルトは、
空気の中から鮮やかな色が、溢れ出してくるのではないか
と思うほど本当に美しかったです!!
「これがヨーロッパの音だなぁ」と思いつつ、
後半は現代作曲家のErrollyn Wallen(女性)のポップで可愛らしく、最後はパーティを楽しんだような気分になった音楽の後、、、
待ってました、
Vaughan Williams!!!!
(ヴォーン・ウィリアムズ)

ロンドンに留学するまで、ヴォーン・ウィリアムズの音楽はまったく知らなかったのですが、
留学当初、一緒に住んでいたフラットメイトがいつも鼻歌で歌う曲があり、
それが誰の曲か知らなかった私に、クリスマスプレゼントでヴォーン・ウィリアムズのオーケストラ全作品CDをプレゼントしてくれたのでした。
それ以来♪
なぜか
昔から知っているような、懐かしくて不思議な気分になる彼の音楽が好きで、(オーケストレーションはラヴェルに師事!!だからやっぱり綺麗!!)
日本に帰ってきたころは、ヴォーン・ウィリアムズの曲を聴くと、懐かしくて涙が出てくるほどでした。
日本ではあまり知られていませんが、
19世紀後半から20世紀に活躍した作曲家で、教会音楽や特に民族音楽の採集、研究から作品を生み出していった作曲家です。
昨日、大英図書館で調べ物をしていたら、ヴォーン・ウィリアムズについての書籍を保管してある棚に出くわし、彼の自伝を少し読んでみました。

そこには、田舎の村に住む召使いを生業とする男性から、そのおじいちゃんから習ったという民謡を歌って聞かせてもらったときのことが書かれてあり、
ヴォーン・ウィリアムズは、その歌を聞いた時
人生の初めから、生涯ずっと知っていたと感じた
と話していたそうです。
日本で言うと、「通りゃんせ」のようなわらべうた
を聞いた時のような感覚かもしれませんね。
ヴォーン・ウィリアムズの作品には、それが民謡を取り扱ったものではなくとも、そのような資質が根底に流れています。
だから私も、イギリス人ではありませんが、
人類の根底に流れている郷愁のようなものに触れて、懐かしくなるんでしょうね。

こちら、ヴォーン・ウィリアムズについての書籍にあった挿絵(右側)
ということで、Proms第一夜ではヴォーン・ウィリアムズのSancta Civitasというオラトリオを聞き、とても豊かな気分になって、、これからプロムズで、どんな素敵な音楽や演奏に出会えるのだろう?とワクワクしつつ、Royal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)を 後にしました♪
次回に続きます♪
私の一番好きな歌
Silent Noon
ヴォーン・ウィリアムズを知らない人にはぜひ一度、こちらを聞いてみてください♪
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