私も弾きたい♪ 国際オルガンフェスティバル St. Albansにて 

喜びの中で咲くーロンドン滞在日記ー

みなさま、こんにちは♪

私たち一人一人に与えられた唯一無二の感性を解き放ち、「私が私に生まれて良かった」を体験するピアノとアレクサンダーテクニック教室Music as a Wholeの井筒良子です。

さて、先日初めて行ったSt. Albansセント・オールバンズ。

街の雰囲気も、大きな木に囲まれた大聖堂も大好きになったところで、

2年に一度の国際オルガンフェスティバルがちょうど今、

開催されている

ことを発見!!

意気揚々と2日後にまた戻ってきた私(笑)

電車で20分くらいで行ける距離ですが、交通費往復16ポンド(日本円3200円程度)なので、まぁ安くはありませんが、

経験に代えられるものはない!!

正午からのオルガンリサイタル

そしてオルガンコンペティション(即興演奏)

夜はコンペティションの審査員によるコンサートへと、一日中パイプオルガンの響きに包まれてきました。

(St.Albansのパイプオルガン)

イギリスで生活していた時は、パイプオルガンのリサイタルに行った数は少なく、まったく詳しくないのですが、バッハの曲を弾く時に、やはりパイプオルガンから紡ぎ出される音、数あるストップによって異なる音色が作り出せるパイプオルガンの響きを耳の中に入れることは、

バッハのいくつにも重なる旋律の表情を弾き分けるのに役立ちます。

バッハは歴史上、最も偉大な作曲家であっただけでなく、これまでもこれからも、彼よりも優れたオルガニストは生まれないのではないか?と言われているくらい、パイプオルガンを知り尽くしていた作曲家ですからね♪

そんなこんなで、正午のランチタイムコンサートでは、St. Paul Cathedral セント・ポール大聖堂(ロンドン、イギリス王室が冠婚葬祭を行う聖堂)のオルガンScholar(その教会での礼拝時にオルガン演奏を担当する)にもなっているHamish Wagstaffという青年の演奏を聴きました。

プログラムはすべてバッハで構成されていて、若々しさの中にも、洗練された音色の絡み合いがあり、意味を構成する文脈がはっきりと聞き取れ、さすがクリスチャンの歴史と文化の中で生まれ育った方の演奏だと思いました。

そしてコンペティションでは、ファイナルステージ、3人の奏者の即興(Improvisation)


(コンペティションの様子、休憩中)

持ち時間一人20分程度で、3つの課題が与えられ(パーセルの序曲から、など)それに基づいて、各々が即興演奏します。

3人とも、若さ溢れる大胆な演奏で、パイプオルガンて、こんなに豊かな可能性を持った楽器なんだ!!と、目(じゃなくて耳)が開かれる思いでした(笑)

特に2人目のドイツのBermhard Haukさんの躍動感が素晴らしく、拍動の中から音が飛び出してきそうな、聞いていると突き動かされていくような、そんな演奏に会場からも盛大な拍手が起きていました(結果、1位なしの2位でした)!

そして夜は、

審査員Jean Baptiste ROBIN (ジーン・バプティステ・ロビン)という方のオルガンリサイタル♪Jean-Baptiste ROBINSite de Jean Baptiste ROBINwww.jbrobin.com

この方、フランス人で、私はまったく知らなかったのですが、フランスでは有名なコンサートオルガニスト、教師、そして作曲家だそうで、この方の演奏が素晴らしく、いや、本当に素晴らしかったです!!

子どもの頃、まだピアノのレッスンにも通っていなかった頃、大きなピアノによじ登って、好きなように弾いたり、知っているアニメの曲や幼稚園で歌った歌を思い出せるままに弾いて、「あぁ楽しかった♪」というあの無邪気な喜びがすぐそこにある、

その無邪気な喜びを保ったままの演奏

でした。

演奏前に、フランス人なまりのジョークを交えた話をしてくれて、もうかれこれ2週間ほど、オルガンを弾いていないんだとか。

そこで、先日、やっと夜の時間がとれて、

「やった!!これで6時間くらい弾けるぞ!!」

と思ったら、教会の門が空いてなくて、中に入れなかったんだとか(笑)

「だから全然練習できていないのだけれど、心から演奏します」と一言。

本当に素晴らしかったです。

その前に聞いたオルガニスト達はまだ20代の若者ですが、これ、本当に同じパイプオルガンなの?と思えるくらいに、

透き通った響き、

耳元で響くような柔らかさと、

そして天を仰ぎたくなるような荘厳さも兼ね備えた演奏

そして何より、

私も弾きたい♪

という喜びを呼び覚ましてくれる演奏

でした。

母国フランスだけでなく、ドイツやイタリアなどヨーロッパ各地でも演奏されているようなので、もし、また機会があれば生の演奏を聴きたい!!と思いながら、、

大好きになったセント・オールバンズを後にしました。

こちらは帰り道で出会った猫ちゃん♪

余談♪

セント・オールバンズの聖堂内には、こんな怖いゴブリン(妖怪)が壁から出ているそうな。。。

こんな感じで(下は人の顔です)

見つけたくてスタッフの人に聞いて、数人で一緒に探しましたが、見つけられず(笑)

こんなふうに展示してあったから、教会の関係の人達はみんな知っているのかと思いきや、そうでもないんだ(笑)というのも面白かったです。

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