心を分かち合った人たちとの間に、時間は割って入れない

喜びの中で咲くーロンドン滞在日記ー

みなさま、こんにちは♪

私たち一人一人に与えられた唯一無二の感性を解き放ち、「私が私に生まれて良かった」を体験するピアノとアレクサンダーテクニック教室Music as a Wholeの井筒良子です。

さて、今年の夏は3年ぶりの里帰りと言うことで、私が20代の終わりから12年間(コロナ期を含む)音楽家、アレクサンダーテクニック講師として生活した、イギリスのロンドンに7週間ほど滞在しました。

今年のヨーロッパは

猛暑だよ!!

熱波だよ!!

というメディアと友達情報を信じて、日本の夏を過ごすにはちょうど良いくらいの薄着の洋服のみを準備していきましたが、いざ到着してみると、

さ、さむい。。。。

友達にカーディガンもらったり、滞在先の先生にジャケット&ストール&長袖Tシャツ数枚を借り、挙句の果てには、セーターまで買ってしまうという、まさかの珍行動(笑)

冷房が無くても十分涼しい、いつものイギリスの夏じゃーん

※つまり朝晩は冷えるのでジャケット必要

※就寝時はブランケット必須

でした。

今振り返ってみても、私の到着した日(7月中旬)が一番暑かった。。。

さて、日本に本帰国してから3年も経つのに、つまり3年ぶりに会う友達や先生、生徒さんばかりなのに、そんな時間の隔たりを感じることなく、3年前と変わらず、いろんな話ができて、まるでながーい1週間を終えて週末に近所で会っているような錯覚になりました(笑)。

嬉しかったことや悩み事、今取り組んでいること、笑いあったり励まし合ったり、友達って素晴らしいなと思うひと時でした。

また、海外でフリーランスの音楽家として生計を立て生活するのは、そこまで簡単な事ではなく(就労ビザ取得は最難関のイギリスです)、12年間の私のいろいろな経験を、傍で見守り続けてくれた私の恩師との、涙の再会もありました。

そして、長年大切に育ててきた生徒さんたちのお家にランチを食べに行ったり、一緒にコンサートを楽しんだり♪

13歳になる生徒さんが手料理でおもてなししてくれたり♪

(すべて手作りの豪華なランチ♪)

特に、私が初めてロンドンで、ほぼ片言英語で教え始めた生徒Jim(当時7歳)が、今は音大生でジャズピアニストを目指して、演奏活動しながら音楽仲間と切磋琢磨している様子を聞くのは本当に嬉しかったです。

彼には、私が個人的に「こんなふうにピアノを教えてもらいたかったな」というアプローチを徹底していて、(楽譜なし、ピアノで即興で遊ぶ、馴染んできたら和声を教える)、

かなり良い感じで育ってはくれていたものの、

「集中力が続かない、好きな曲しか練習しない、注意されてもすぐ忘れる」

時期もあり、何度となく挫折しかけたこともあるのですが、、、、

「Ryokoに教えてもらって本当に良かった。

私の子供たちは、今でも音楽が大好きで、自信を持って、成長しているのよ」

とJimのお母さんとお婆ちゃまに話してもらった時には、思わず涙が出ました。

「私の生徒が幸せに育ってくれますように、音楽が彼らの心の友となりますように」

とただ一心に、祈りを込めて教え続けた日々に、間違いはなかったのだと思いました。

もちろん、私よりも、経験豊かで、素晴らしい先生、英語で上手に説明のできる先生はたくさんいたはずで、私は自分には全く自信のない先生でしたが、生徒たちが音楽を愛してくれ、それと共に人生を花開かせて行ってくれる姿には、感極まる思いでした。

Jimの妹Mollyも、3歳の頃から知っていて、彼女は文学作品研究のほうに進んでいます♪

彼らのお家に遊びに行ったときには、とっても表情豊かなピアノ演奏も披露してくれました♪

ランチに御呼ばれしたものの、会えるのは1回きりだろうなと思っていたら、「コンサートに一緒に行かない?」とお誘いいただき、Jimの家族とおじいちゃんおばあちゃんと、地元のジャズクラブでの演奏をみんなで肩を並べて聞きながら、「こんな日が来るなんて、あの時は想像できなかったよね」と、夢の中にいるような気分に。

一生懸命に生きた日々は、それだけで充分に素晴らしいものですが、何年も経ってから、「あの日々は間違いではなかった」と思えることの素晴らしさ、人との出会いがもたらす豊かさと、人生が私に与えてくれるものの偉大さに、心震える7週間の滞在となりました。

左の写真は小学校低学年の頃のJim&Molly(3年前にお別れした時に、この写真をプレゼントしてもらいました)
右は、大きくなって私の背丈を追い越した二人(笑)

もう社会人1年目の男の子(いや、立派な紳士!!)もいて、、、、みんな大きくなったなぁ(涙)

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